バタフライガーデンのつくり方|3STEPで庭やベランダに蝶がやって来る!
花から花へと美しい翅を広げ飛んでいるチョウを見かけて、自宅のお庭やベランダの花にも来てくれたらいいのになぁと、思ったことはありませんか?
住宅地に建つ家のお庭やベランダにもやって来る可能性がある身近なチョウは約30種類いるそうです。
チョウを誘うには、チョウが好む植物を植え、環境を整えることが重要です。
広いお庭や場所がなくても、小さな花壇や植木鉢から手軽に始められますよ。
チョウを招く「バタフライガーデン」をつくる3つのステップにぜひ挑戦してみてください。
お庭やベランダにチョウが好む植物を植えることで、バタフライガーデンづくりの最初の一歩をすぐに踏み出すことができます。
チョウが好む植物には、「蜜源植物」と「食草」があります。
「蜜源植物」とは、チョウが好んで蜜を吸う花を咲かせる植物のことで、チョウをガーデンに誘うための、最も基本的な要素です。
「食草」とは、チョウの幼虫が食べることができる植物のことで、チョウをガーデンに呼ぶ力は最強です。
チョウがガーデンにやって来ると、そのチョウの名前を知りたくなるのではないでしょうか?
チョウを見分けて名前がわかると、そのチョウの生態を知ることができます。
生態がわかれば、やって来たチョウが好む植物をもっと植えることもできますし、招いてみたいチョウが好む植物を植えてみることもできます。
チョウが快適に過ごせるような環境を整えることも、バタフライガーデンづくりの大切なポイントです。
日当たり・風通し・隠れ場所などをデザインしたり、環境に配慮したガーデニングをすることで、チョウや生きものが住みやすい自然と調和したガーデンになっていきます。
チョウの滞在時間もだんだん長くなり、なんだか一緒に暮らしているような気分になってきますよ。
この記事では、3STEPでバタフライガーデンをつくっていくときに押さえておきたい6つのポイントを紹介していきます。
あなたもご自宅のお庭やベランダで、バタフライガーデニングを楽しみませんか?
チョウの蜜源植物を植える
蜜源植物とは、チョウが好んで蜜を吸う花を咲かせる植物のことで、チョウをガーデンに誘うための、最も基本的な要素です。
蜜源植物にはガーデナーさんにとってなじみ深い植物もたくさんあります。
すでにお庭やベランダで咲いているかもしれません。
色とりどりの花々は、チョウにとっての「食堂」のようなもの。
チョウの集客力や満足度が高い蜜源植物をそろえて、おもてなししたいですよね。
チョウの成虫が活動する早春から晩秋まで、いつでもガーデンに花が咲いているように、長い開花期間を持つ花を取り入れてみたり、咲く時期の違う花たちの開花スケジュール組んだりと、工夫することができれば最高です!
蝶が好きな花「蜜源植物」を扱った記事を一覧で紹介しています。
チョウの食草を植える
食草とは、チョウの幼虫が食べることができる植物のことで、チョウをガーデンに呼ぶ力は最強です。
幼虫が苦手でない方は、ぜひ植えてみてください。
チョウの種類によって、幼虫が食べられる食草は違います。
例えば、モンシロチョウの幼虫の食草はアブラナ科の植物なので、キャベツや菜の花などを植えることで、モンシロチョウを呼び込むことができます。
ガーデンに招きたい身近なチョウがいるのなら、そのチョウの食草を植えてみると、やって来るかもしれません。
葉っぱをおいしそうに食べている幼虫を見ているうちに、なんだか愛着が湧いてきて、幼虫が無事に蛹になるまで食草が足りなくならないようにと、食草の年間スケジュールを組んだりしだすようになるかもしれませんよ。
チョウの幼虫の「食草」を扱った記事を一覧で紹介しています。
チョウを知る
チョウの名前や特徴や生態を知って、身近なチョウを見分けられるようになると、バタフライガーデニングはもっと楽しくなります。
ガーデンにやって来たチョウにまた訪れてもらうために、そのチョウが好む蜜源植物を植えてみたり、招いてみたいなと思っているチョウの食草を植えてみたり、チョウたちの理想的な環境を整えることもできます。
するとまたチョウがやって来ての好循環で、どんどんガーデンが賑わっていきますよ。
お庭やベランダにもやって来る「身近な蝶」を扱った記事を一覧で紹介しています。
チョウが好む環境を整える
チョウが快適に過ごせる環境を整えることも、バタフライガーデンづくりの大切なポイントです。
チョウは種類によって生息している環境が違います。
チョウをガーデンに誘うには、そのチョウの生息環境を参考にすると良いでしょう。
日当たりや風通しを考えて植物を配置してみたり、休息したり隠れたりできる場所として草むらや低木の枝や大きめな葉っぱなどもあるといいですね。
さらに、チョウの天敵への対処や、越冬の環境づくりなど、配慮できることもたくさんあります。
「バタフライガーデンのポイント」を扱った記事を一覧で紹介しています。
自然と調和したエコガーデニング
バタフライガーデンづくりに注意点があるとすれば、その最たるものは「農薬を使わない」という点でしょう。
しかし植物が病気になってしまったりして、薬剤に頼りたくなるような時もあると思います。
そんな時に役立つかもしれないアイデア、例えばオーガニックな対処法や、そもそもの植物の体力をつけるための土づくり、天敵を利用した生物的な防除など、エコフレンドリーな方法を試してみてください。
環境に配慮したバタフライガーデニングは自然環境の保全にも役立ちます。
続けていくと、生物たちが織りなす生態系も次第に整ってきますよ。
「エコガーデニングの工夫」を扱った記事を一覧で紹介しています。
バタフライガーデンについてもっと深く知りたくなったら
バタフライガーデンづくりを楽しんでいると、バタフライガーデンに関することをもっと深く理解したくなってくるのではないでしょうか。
疑問に思うことがでてきたり、何かうまくいかないことがあったりするかもしれません。
そんなときには、やはり専門家の本に助けられます。
私も手元に置いていて、ことあるごとに開いてはいつも助言をいただいている本を紹介したいです。
「おすすめの本やWebサイト」などを扱った記事を一覧で紹介しています。
お庭やベランダを、バタフライガーデンに
バタフライガーデンをつくることは、美しい花やチョウを楽しむだけでなく、地域の生態系を支えることにもつながります。
自宅のお庭やベランダが、チョウをはじめとする様々な野生生物にとっての安全な避難所となり、生態系の一部として機能するようになっていくことには、大きな喜びがあると思います。
あなたのガーデンが地域の生きものたちの憩いの場となり、多くのチョウに愛されることを願っています。