手入れをしているバタフライガーデンに実際にチョウがやって来ると、とても嬉しいですよね。
でも「あのチョウはいったい何というチョウなのだろう」と、訪れるチョウの種類を知りたいと思ったことはありませんか?
チョウの名前がわかれば、そのチョウの生態を知ることができるので、そのチョウが好む蜜源植物や食草を植えたり、理想的な環境を整えたりすることもできます。
私もガーデンにチョウがやって来るたびに、目の前のチョウの名前を特定しようと図鑑を引っぱり出してはにらめっこしていました。
今でも新しい顔ぶれのチョウが現れると、図鑑を何冊も散らかしています。
そんな私たちバタフライガーデナーの役に立つ、「身近なチョウ」の生態や特徴をまとめたメモがあればいいなと、この図鑑を作っています。
「身近なチョウ」とは、住宅地に建つ家のお庭やベランダにもやって来る、私たちにとって身近な存在のチョウたちのことです。
日本には約250種類のチョウが生息していて、お庭やベランダにもやって来る可能性の高い「身近なチョウ」は約30種類いるのだそうです。
この「身近なチョウ」たちの特徴をざっと頭に入れておくと、チョウを見かけたときに目星をつけやすくなりますよ。
チョウの種類を見分けられるようになると、バタフライガーデニングはもっと楽しくなる!
「身近なチョウ」は、日本チョウ類保全協会の書籍『フィールドガイド 日本のチョウ』の「本州から九州で身近なチョウ30種」と、同協会のWebサイト『庭のチョウ』の「よく見られるチョウ」を、参考にさせていただいています。
その中から、一般的な住宅地の庭のような環境を好む・訪花性が高い・食草が庭に馴染みやすいといった条件にいくつかあてはまるチョウを中心に紹介しています。
アゲハチョウ科
アゲハチョウ科のチョウは、大型で、多くのものの後翅に尾状突起がある。
シロチョウ科
シロチョウ科のチョウは、中型で、白や黄色など明るい色彩のものが多い。ほとんどのものが明るい場所で活動する。
シジミチョウ科
シジミチョウ科のチョウは、小型で、表翅の色はオスは青く、メスは黒っぽいものが多い。
タテハチョウ科
タテハチョウ科のチョウは、中型から大型のものが多く、前脚が小さいので、4本脚に見える。
セセリチョウ科
セセリチョウ科のチョウは、小型で、いわゆるチョウのイメージとはちょっと違った姿をしている。
チョウに関する色々な知識や情報を紹介していきます。