図解でわかる！ツマグロヒョウモンを見分ける３つの特徴｜好む花や食草を植えて庭に招こう

「あの蝶は、何という蝶なのだろう？」

庭や公園で優雅に舞う蝶に出会って、その名前を知りたい、種類を見分けられたらと思ったことはありませんか？

蝶を識別できれば、その蝶が好む植物を庭やベランダに植えて、招くこともできます。

この記事では、「ツマグロヒョウモン」の生態と、見分けるための3つの特徴を、図解を交えてわかりやすく解説します。

また、ツマグロヒョウモンが好む花や食草についても紹介し、あなたの庭にツマグロヒョウモンを招くためのアイデアを提案します。

この記事を読めば、次にツマグロヒョウモンを見かけたとき、きっと自信を持って見分けられるようになり、その魅力をもっと深く楽しむことができるでしょう。

ツマグロヒョウモンの生態や習性

ツマグロヒョウモンの分布は北方に広がってきており、最近では東京近辺でもよく見られるようになりました。パンジーやビオラなどの園芸種を好んで食べることも、この蝶が広範囲に分布する一因となっています。

ツマグロヒョウモンのメスは、毒を持つカバマダラに擬態しており、そのゆったりとした飛び方もカバマダラに似せていると言われています。

また、オスには「占有行動」という縄張りを守る習性があり、特に見晴らしの良い草原の開けた場所で、この行動が見られます。他の蝶や昆虫を追い払い、自分のテリトリーを確保しようとするのです。

この占有行動によって、ツマグロヒョウモンが庭に長く滞在する可能性も高まります。

ツマグロヒョウモンを見分ける３つの特徴

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ツマグロヒョウモンを惹きつける植物

自宅の庭やベランダに蝶を招きたいなら、その蝶を惹きつける植物を植えるのが効果的です。

蝶を惹きつける植物には、「食草」と「蜜源植物」の二種類があります。

幼虫のための食草と成虫のための蜜源植物を両方揃えることで、ツマグロヒョウモンが好んで訪れる庭をつくることができます。

幼虫の食草

蝶の幼虫は特定の植物を食べて成長します。

これらの植物は「食草」や「食樹」と呼ばれます。

蝶のメスは卵を産むために自分たちの食草を探しているので、ガーデンに食草を植えると蝶が訪れる確率がぐっと高まります。

食草は、蝶の種類によって異なります。

ツマグロヒョウモンの幼虫は、スミレ科の植物を食草としています。

スミレ科の植物には次のようなものがあります。

スミレやタチツボスミレなどの野生種は、園芸店では入手が難しいかもしれませんが、パンジーやビオラなどの園芸種は秋から春にかけて苗が多く出回ります。

しかし、園芸店で販売されている苗には、生育促進や病害虫対策のために農薬が使用されていることがあり、その点に注意が必要です。

無農薬で栽培された苗は手に入りにくいかもしれません。

そのため、種から育てることをおすすめします。

園芸店ではさまざまな種類のパンジーやビオラの種が手に入りますし、道端や公園で見かけたスミレから種を採取して蒔くことも可能です。

ツマグロヒョウモンの幼虫は中型で食欲が旺盛なため、食草が不足しがちです。

食草は余裕をもって多めに育てることをおすすめします。

にゃらっぱ

私のおすすめは真夏にも葉を茂らせる野生種と、冬の寒さに強い園芸種のリレー栽培です。

初夏と晩秋に、野生種と園芸種をうまくバトンタッチできれば、一年中、いつ卵を産みに来られても安心です。

スミレ科の食草については、下の記事で詳しく紹介しています。

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成虫が好む蜜源植物

蝶の成虫は、花の蜜を主なエネルギー源としています。

しかし、すべての花が蝶にとって魅力的というわけではありません。蝶が好む花にはいくつかの条件があります。

• 蜜が豊富に含まれていること：蝶は蜜の多い花を好みます
• 蜜を吸いやすい形状であること：蝶が簡単に蜜を吸える形状の花が魅力的です

このような蝶が好んで蜜を吸う花を「蜜源植物」や「吸蜜植物」または「吸蜜源植物」と呼びます。

ツマグロヒョウモンに人気があるとされる蜜源植物には、次のようなものがあります。

この他にも、さまざまな蜜源植物があります。

庭に植える花を選ぶ際には、成虫が活動する4月から11月の間、常に花が咲いている状態を目指して、異なる花期の植物を組み合わせましょう。

にゃらっぱ

私のガーデンでのツマグロヒョウモンは、サンジャクバーベナ、ランタナ、百日草、オミナエシなどでよく吸蜜しているよ。

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ツマグロヒョウモンが舞う庭を作るためのヒント

蝶は種類によって生息している環境が異なります。

蝶を庭に招くためには、その蝶が自然に暮らしている環境を参考にすると良いでしょう。

ツマグロヒョウモンは、人家周辺や公園、農地周辺の明るい草原によく見られます。このような生息環境に寄せて庭をデザインしましょう。

さらに、無農薬でのガーデニングを心がけることで、ツマグロヒョウモンにとって安全で快適な環境を提供することができます。

バタフライガーデンづくりの最初の一歩を解説した記事です。

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まとめ

ツマグロヒョウモンは、その美しい模様と特徴的な行動が魅力的な蝶です。

この記事で紹介した3つの特徴を押さえれば、ツマグロヒョウモンを何度か観察するうちに、自信を持って識別できるようになるでしょう。

また、幼虫の食草や成虫の蜜源植物を植えることで、あなたの庭にもツマグロヒョウモンを招くことができます。

ぜひ、ツマグロヒョウモンが舞う庭づくりに挑戦してみてください。

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にゃらっぱ

ガーデナー

園芸店で苗に一目惚れすると、買わずにはいられなくなってしまい、庭が大混雑してしまっているガーデナー。

年々、自然と調和がとれるガーデニングに喜びを感じるようになり、今はバタフライガーデンづくりに夢中。

庭にやって来た蝶がおいしそうに蜜を吸っているのを見ると、至福！

今日も今日とて蝶を招いている。